国語『桐寿苑のみなさんに福島県立博物館を紹介しよう』
中学部2学年の国語の授業では、生徒が自分の考えを分かりやすく伝えるために表現を工夫したり、相手の話を聞いて自分の考えを広げたりする力を育むために、福島県立博物館と連携して学習に取り組んでいます。
3学期は、会津三島町にある特別養護老人ホーム『桐寿苑』に入所しているみなさんに、福島県立博物館の特集展『古い道具と昔のくらし』をDouble3というロボットを用いて紹介しました。
福島県立博物館の学芸員さんと打ち合わせ
まずは、学芸員の西尾さんと展示品の紹介方法について打ち合わせをするため、博物館に行きました。
はじめに、実際に紹介する道具の見学や体験をしました。
初めて見る道具の使い方や昔と今の道具の違いや変遷に興味津々の生徒。体験コーナーでは、雪踏み俵を履いて歩いてみたり、蓑はどのように使われていたものなのかクイズに答えたり、楽しく充実した時間を過ごすことができました。
博物館で見聞きしたことをもとに、提示の仕方を工夫するなど、相手に伝わりやすい紹介方法について、生徒を中心に考えていきたいと思いました。
オンライン会議~竹田校・福島県立博物館・桐寿苑~
次に、博物館・桐寿苑とオンラインでつなぎ、生徒が考えた紹介原稿を提示し、資料の見え方などについて確認しました。博物館や桐寿苑のスタッフの方とやりとりをしながら、どのように紹介すれば特集展の魅力を効果的に伝えることができるか検討しました。
初めて顔を合わせる桐寿苑の担当の方に、少し緊張気味の生徒でしたが、生徒が紹介方法のアイディアを提案すると、「いいですね!」などの優しい言葉をいただきました。学芸員さん達から「紹介よろしくお願いしますね。」と頼まれ、生徒は「はい!任せてください!」と力強く返事をしていました。
VTR撮影📹
より分かりやすく楽しい紹介にするために「紹介VTRを撮影しよう!」との案があがり、博物館でVTR撮影を行いました。
学芸員さんの協力もあり、撮影は順調!
生徒も桐寿苑の皆さんに披露することを心待ちにしているようでした。
学校でも、『はっきり』『ゆっくり』『分かりやすく』を心掛けて練習に励みました。
桐寿苑のみなさんに発表🎤
いよいよ桐寿苑の皆さんの前で発表する日がやってまいりました!
これまで、生徒は、相手により分かりやすく楽しんでもらえる紹介にするため、たくさん準備をしてきました。
桐寿苑の皆さんは、生徒の考えたクイズに真剣に答えたり、古い道具の使い方について丁寧に説明したりしてくださいました。生徒はとても嬉しかったようです。
博物館紹介は大成功!生徒にとっても、発信力・表現力が向上したとともに、「できる」を実感した学習となりました。